自然音を録るのが好きで、よく好きな場所へ車を走らせては、適当な場所にマイクを設置して何時間か放置・・・ということをやっています。
これを持ち帰ってどうするかというと、私自身はウォークマンに入れて、耳鳴りのマスカー療法として使ったり、
外音を遮断して集中するために聴きながら作業したり、寝る前に流してみたりといろいろ。
さて、みなさんはどの天気がすきですか?
個人的には、雨の日がとても好きですね。雨の日は、空気が澄んで、騒々しい車の音なども聞こえなくなりますから。
疲れた耳が解放されるようで、ほっとします。土曜日とか、朝起きて雨が降っていると、なんだか嬉しいですね。
そういう日はよく、雨が降るのを見ながら、書斎の奥にしまいっぱなしになっていた本を引っ張り出して読んでみたり、
料理をしてみたり、ただゴロンと寝転んでみたりと、普段とは違うことをしてみたくなるものです。
そんなわけで私が録りためた録音データの中から、『雨』をテーマに慌ただしい都会の生活で疲れた体に
新しい一週間を乗り切るエナジーを吹き込む、週末にぴったりのサウンドをセレクトしてみました。
画像の下にリンクがありますので、クリックしてダウンロードしてください。
・雨の日の朝
録音場所:トゥールーズ郊外, フランス
季節:初夏
・雨の後の宴会
録音場所:パリ郊外, フランス
季節:春
トゥールーズは、フランスの南西部、ピレネー山脈を挟んでスペインと国境を接している地域にある町です。
小さな町ですが伝統的な外観の建築物が多く、町の中心部から15分ほど歩くと、自然の多い田園風景が広がります。
『雨の日の朝』は、そのトゥールーズ郊外で明け方に録音しました。
雨のみずみずしさ、独特の静けさを感じていただけたら・・・と思います。
『雨の後の宴会』は、パリの郊外で、昼下がりに録音しました。
はじめは激しく降っていた雨がだんだんやんで、雷の音が遠ざかり、鳥がうれしそうにさえずり始めています。
雨の音も、夏の雨と比べると柔らかく、あたたかなイメージがあります。
ヴィヴァルディの「四季 第一楽章」にもそんなシーンがあったなあと思いつつ、録音しました。
SONY PCM-D1という高精度マイクで録音しているのですが、録音した自分でさえ、後から聴いてみてはじめて気づいた音もあります。
たまには普段は聞こえない、自然のメロディーをBGMに過ごしてみるのもいいのではないでしょうか?
このシリーズ、好評なようなら何回か続けたいと思いますので、もしご感想があればぜひコメントをお願いします。